おまけ
とあるセントラルの一室、一人いすに腰掛けていた。
その人物とは………
「やぁ、皆さんお久ぶり、私が有能な焔の国家錬金術師ロイ・マスタングだ。」
言わずしれた、あの無能だった。
「なにやら、私を無能扱いするものがいるが、まぁそれはおいていくことにしょう。」
「私のファンの皆さんにには、今回私が出ていなかったので大変寂しい思いをさせてしまったみたいだ。」
「だから、このページは私が皆さんの話の相手をしようではないか。」
なにやら、ただならぬふいんきだ。
「それでは、始めようか。」
ロイが勝手に話を進めてしまった。
だがそれを陰で見ていた二人の人物がいきなり…………
「「ちょっと待ったーー!!」」
といって、ズカズカと部屋に入ってきた。
「ちょっと待て、この場所はボク達が締めくくるんだよ!勝手なまねは許さないから!」
そういって入ってきて人物とは。
「ほっ、鋼のと君は初めて見る顔だね。」
ご存じのこと、鋼の錬金術師こと《エドワード・エルリック》それと。
「あははっ、初めましてアキ申します。」
今回はお騒がせした、死に神のアキだった。
「とにかく、勝手なまねは謹んでください。」
「ふふっ、君たち子供に何ができるのかね。」
ロイは二人をとことん見下していた。
だがそんな言葉に負けるアキではなかった。
「無能は黙ってください!」
無能という言葉が効いたのか、ロイはたじろんでしまった。
「無能・変態・ダメ人間!」
グサ………グサ………グサ………
言葉のトゲが、グサグサロイに刺さっていった。
「…そ……私はそ…そこまで…」
「うるさいよ!」
シ〜ン…一時その場は静まり返った。
「それでは改めまして、あとがきを始めるよ!」
「一つ言いたかったんだけどさ、始めるってなにやるんだ?」
キュピーン
っと奇怪な音を出して、アキの目が光…
「良いところに気がつきましたねエド君!」
そういうとアキはエドの手をとり……
「さぁ!一緒に考えましょう!」
………
また場の空気が静まり返った。
「…っと…とりあえず…何か話題だそうか……」
「はい〜申し訳ございません…」
アキが珍しくしょげた。
「やはりココは私が適役だな!」
ロイはココで自分の地位を挽回するために、こぞと乗り出してきた。
「うるさいよ無能…」
アキも負けてはいなかった。
またもや撃沈されてしまったロイ、なんだか少しかわいそうな気もする。
ともかくこのままじゃ話が進みませんね…
「お困りのようですね!」
「私たちが力を貸しましょうか?」
突然どこからか二人分の声が聞こえてきた。
だがその声は妙に聞きなれていた。
そして、その二人は現れた…
「天才機械鎧技師ウィンリィちゃんと。」
「…アルフォンスです…」
勝気で元気なウィンリィの登場と違って、アルは『こんなこと恥ずかしいよ〜』って言ってるみたいに
出てきた。
「困った人は、このウィンリィちゃんにお任せあれよ。」
またまた場の空気が静かになってしまった。
「何よ!その無反応は!」
「せっかく私が来てあげたんだから、もっと嬉しがりなさいよ!」
「アルも何か言ってやりなさいよ!」
そういいながらアルの方をにらんだ。
アルはウィンリィににらまれたじろんでいた。
「あははっ助かったよ、ちょうど困っていたんだよね〜」
「何に困っていたの?」
ウィンリィはやっと自分が役に当てると思いはにかんだ。
そのおかげでアルはスパナ攻撃を逃れることができた。
「実はねボクとエドでこのあとがきを負かされたんだけどね、どう話せばいいのかわからないんだ。」
「ふ〜ん、それであれは何?」
ウィンリィのさした方…そういまだにロイは隅っこの方でいじけていた。
なんか犬みたいに見えてきた。
「まぁ、それはおいといて、何を話そうか?」
おいとかれたロイ、こちらの話が聞こえていたのかさらに落ち込んでしまった。
「そういえば今回もエドが主役だったよね。」
ふっとアキが漏らした言葉が後から、みんなが…いや、呼んでからのお楽しみにしておこう。
「そういえばそうよね、全部エドばっかり出てたわよね。」
「あたりめーじゃん、俺が主人公なんだから。」
「それにしても多すぎよ!」
「そうだよ、ボクだって主役やりたいよ。」
ウィンリィとアルはずずいっとエドの方にのめり込んだ。
「次回はきっと私が主役のよ、そして内容も機械鎧に関することに違いないわ。」
「何言ってるんだよ、次こそボクが主役になるんだよ!」
「そしてボクが主役になった暁には、ネコを沢山飼うんだ。」
そういうアルの目はいっそう輝いていた。
「何言ってるのよ、次は私が主役よ!」
ウィンリィの手にも足されていたスパナがギラリと光った。
だが、これしきのことで負けるあるではなかった。
「そんなこと無いよ、次こそボクが…」
そういおうとしたアルの言葉を踏み切り…
「何言ってんだよ、主役は俺だろう!俺以外に主役になれるわけ無いぜ。」
「何よ豆のくせに!」
「そうだよ、兄さんは何回も主役やってるじゃないか!」
一向に三人とも食い下がらなかった。
そんな中ロイはまた自分の世界に入っていた。
「ふふっ、私を差し置いて主役におなれるはずがなかろう。」
「私こそしんの主役だ、そして次の話でも私が主役になるのだ!!」
ロイは一人で、盛り上がっていた。
そんなロイに近寄る影があった。
影はうかれているロイの後にたった…そして…
「大佐!浮かれているところ申し訳ありませんが今後大佐が主役的存在になる予定はありません。」
その場の空気がいっせいに固まった。
中尉はそれを告げると、エドたちの方へ向きなおし。
「それとウィンリィちゃんアルフォンス君が主役になることができるのは非常に難しいわね。」
ピシッとそう告げた。
ウィンリィとアルはガクッとなだれてしまった。
「ほら!やっぱり俺以外主役はいねーだろ。」
「喜んでるとこかわいそうだけど、エドワード君もそろそろ交代になりえるわね。」
その場には三対の石化人間が並んでいた。
大佐はというと、今にも吹き飛ばされそうなほど白くなっていた。
中尉はすべての報告を告知した。
そのせいか、あたり一面が暗い不陰気に変わってしまった。
「これも試練だよ…がんばれ三人組!」
だがアキの慰めの言葉も今はもう、聞こえていなかった。
「これにてあとがきを終わります。」
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なんか、自分でも変あの書いたなーって思っています。
書き終わってから、なにやら変だまったく変だ!と思ってしまいました。
皆様の暖かい心でどうか、最後まで読んでくださってありがとうございます。
できれば、このおまけのことはあまり突っ込まないでください。
それから大佐好きな人にごめんなさい、変な大佐になってしまって。
それでは、また次回会いましょう。
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