困惑の再会
「ウィンリィ…飯まだ〜腹減った…」
「エド…大変なのすぐ来て…」
「はぁ…」
いったいなん…。
<帰ってくるなり…エドの腕を強引に引っ張り始めた>
「ちょっと待てよ…なんだよいったい。」
「いいからきて!!」
<そういってウィンリィはエドを部屋に連れて行った…>
<そこにいた人は…>
「やあ、鋼の」
「た…大佐……なんで…ここに…」
<予期せぬ訪問者は、エドが国家錬金術師だったときに、上司だった”ロイ・マスタング大佐だった>
「今は将軍だ、出世したんだ。」
<よく状況が把握できてないようすだ>
「それで…わざわざこんな田舎に何しに来たわけ…自慢ならよそでやってくれる。」
「まぁまぁ、そう嫌うな…せっかく来てやったんだから少しはうれしそうにしたらどうだい?鋼の。」
「俺はもう軍やめたんでね、関係ないね!」
<嫌いというか、苦手なんだよなっとこころの中ではそう思っているのだろう>
「それより、どうしてわざわざこんなとこまでやってきたんですか?」
「そのことだが、鋼の。」
「だから俺はもう軍は…。」
「鋼の!もう一度国家錬金術師に戻ってはみないか?」
「え………どういうことだよ。」
「今我々国家錬金術師が東部の内乱に借り出されている、だが思った以上に苦戦している負傷者の数も多い。」
「今回の戦いで、敵の中に指名手配中の国家錬金術師が確認された。」
だから…なんだよ!
「今はまだ抑えていられる状態だ、だがいつまでもその状態は続かないだろう、そこで君に加勢してほしいのだ。」
「お…俺に…なんで俺が…」
「君は武術の方も錬金術の方もかなりの腕前だ。」
「それに、一応君は元国家錬金術しだ。」
「だからって…いきなり言われたって…俺は…。」
<ロイは椅子から立ち上がると、エドの前に立ち…>
「無理じは言わない、私はあさってまで以後とでこの村にいることになってる。返事はそのときにまで考えていてくれ。」
<エドの顔は少し曇っていた>
(エド……。)
「それでは、私はこれで失礼する。」
<用件だけを言い残してロイは家を去っていった>
「エド?」
「…なんでいまさら軍の誘いがあるんだよ…」
「…エド…どうするの?また…また一行っちゃうの?」
「ウィンリィ…」
俺は軍は辞めたつもりだった。
けど心のどこかで、まだ何かがつなぎとめてたみたいだ。
こういうのって、やっぱ俺の罪だよな。
一生軍に縛られっぱなしっかよ………。
「エド…」
<ウィンリィのほうを振り向くと、今にもなきそうだった>
「ウィンリィ」
「エド?」
「腹減った…飯まだ?」
<これがエドのせめてものの優しさだった>
<なんとなく、ウィンリィもその気持ちを感じたのか…>
「うん…今から作るね…今日はエドの好きなシチューにするね」
「さんきゅ」
<ウィンリィは急いで料理の準備を始めた>
<エドは邪魔にならないように、自分の部屋に戻っていった>
<エドの部屋は二回の一番奥の部屋だった>
<部屋に着くなり、ベットの上に身を投げた>
俺結局どっちなんだろうな…。
<ふっと窓のほうに目が行った>
<いつの間にか雨が降り始めていた>
<だがいまはその雨の音さえ耳には入らない心境に陥っていた>
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