最悪の結果
『かあさーん…母さーん…』
『なぁにエドワード』
『みて』
『どうしたの これ』
『ボクが練成したんだよ』
『エドが?さすがあの人の子ね!』
『本当にエドはすごいわね』
『へへ』
『でも……お母さんはちゃんと作ってはくれなかったのね…』
『か…母さん…』
『兄さん…』
『あ…アル…』
『兄さん…なんで…ボクを助けてくれなかったの…』
『……』
『エド…』
『兄さん…』
「ル…アル…」
「……っ…ここどこだ…」
<起きるとエドはどこかの部屋のベットに寝ていた>
「いったい…つっ…」
<起き上がろうとしたら腹に激痛が走った。>
「…くっそ…あんにろ…おもいっきし殴りやって…」
<なぜエドがここにいるのは>
「私はそろそろ帰るとする。」
「おい大佐」
「なんだね鋼の。」
<エドは帰ろうとするロイを呼び戻した>
「決めたぜ、俺は軍には戻らない。」
「ほう、そうか」
「だから、さっさと帰んな。」
「やはり、そうきたか」
<エドははっきりロイにことを言った…だが…>
「俺はもうあんたの言いなりになんかっ…………」
「あまり強引にはしたくは無かったんだが。」
<ロイはエドの腹におもいっきりこぶしを殴りつけた>
「…たいさ……」
<無抵抗のままエドはその場に倒れた>
「なに…なんのさわ…」
<騒ぎに気づいたウィンリィがドアがいきおいよく開いた>
「エド!!」
<ウィンリィが見たものは冷たく笑うロイとその場に倒れこんでいるエドの姿だった>
「なに…これ…どういうことなの…エド…」
<ウィンリィはエドの元へ駆けつけた>
「…エド!…エド!」
<ウィンリィは必死にエドを呼んだ>
「……ンリィ……」
「軽く殴った程度だ、死傷は無い」
<ロイは冷たくそうはいた>
「なんでこんなことするのよ!」
「君に来てもらうことになりそうだ。」
「え……」
「お前ら、この子も連れてゆけ。」
<いつの間にかいた軍のものたちにウィンリィは取り押さえられ車に乗せられてしまった。」
「……ウィンリィ……」
<エドの意識はそこで途絶えてしまった>
「くそっ…大佐のやつめ」
<そのとき、部屋のドアが開て入って来た人は>
「久しぶりね、エドワード君」
「ホークアイ中尉…」
「一応俺たちもいるっすよ。」
<ハボック少尉、フェーリ省長など以前からロイの部下として働いていた人たちが部屋に入ってきた>
<エドは突然の登場に困惑していた>
「そんなことはどうでもいい!なんでこんなことしたんだよ。」
「まぁまぁ少し落ち着いてください。」
「いったいなに考えてるんだよ!」
「そ…あれは…」
「それは私から話そう鋼の。」
「大佐…いったい何のまねだ!」
「そう怒るな、ハボック彼女を連れて来い。」
<ハボックは両手を縄で縛られているウィンリィをつれてきた>
「ウィンリィ!」
「エド…」
「どういうつもりだ大佐、なぜウィンリーまで巻き込む、用件があるのは俺だけだろう。」
「彼女には、君を納得させるエサになってもらう。」
<そういいロイはウィンリィに近づいていった>
「君がおとなしく私に従うのならこの子には何もしない。」
「嫌だと言ったら?」
<ロイは不適に笑みをおこぼすと目の前の木箱に向かって、発火不を摩擦した>
「こうなるだろうな。」
<木箱は無残な姿になった>
<ロイは今度はウィンリィに発火不を向けた>
「や…やめろ!!」
「ふっ…では、作戦を君に話しておこう。」
《実行は明日だ》
《君には的のの錬金術師を攻撃してもらおう、途中で相手のものと接触したときはかまわず攻撃をしたまえ》
《相手はかなりの腕だが、まぁ君なら大丈夫だろう》
<大佐の言葉が頭の中を駆け巡っていた>
「ねぇ…エド…」
「ん…?」
「ほんとに明日行くの?」
「ああ…」
「………」
「ごめんな…約束守れなくて」
<それがせめてもの謝罪の言葉だった>
「エド…でも…」
「……ウィンリィ…もう寝ようぜ…」
「…うん……おやすみ…」
「…ああ……」
<エドはそっと部屋を出て行った>
<エドは外に出た>
結局、軍に戻ってきたわけか……とことんついてないよな…アル…これでよかったよな…。
<見上げると、空には星が満面に広がっていた>
これが、最後じゃきゃいいな…。
<刻々と時は過ぎていった>
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