ある夏の日・中編
ここはセントラル東方司令部のいっかく。
「それじゃ、次はあの人ね。」
いったい次は誰だろう?
「この部屋?」
「多分あの人いつもここにいるから…」
「じゃあエド早く入ってよ。」
「何で俺ばっか先に行かせるんだよ!」
「だってエド一応国家錬金術師でしょう、だったら入るのなんか簡単じゃない。」
「な…俺がにここに来たのは……」
「ほら!早く入るなさいよ、入らないとスパナだからね。」
どっから出した…。
「いーやーだー!」
「あら?エドワード君にウィンリィちゃんじゃないの?」
「「!」」
いつの間にか後にはホークアイ中尉が立っていた。
「あ…リザさん今日は…」
「こんにちは、ところで誰かに用事でもあるのさっきからドアの前で騒いでたけど?」
「あははっ…えっと…」
「あの…俺達ちょっとホークアイ少尉に聞きたいことがあって…」
「私に聞きたいこと?」
「…はい…ちょっと聞きたいこと…」
「いいわよ、ちょっと待っててね。」
そういって部屋の中に入っていった。
「はぁ〜…びっくりした〜」
目的の人物発見?
数分後ホークアイ中尉は部屋から出てきた。
「じゃあ、隣に空き部屋があるならそこでいいかしら?」
「は…はい…」
(なんかリザさんって緊張するよねエド?)
《かもな…》
三人部屋へと入っていった。
「それで、私に聞きたいことって何かしたら?」
「えっと…今年の夏に何か変わった出来事とかありませんでしたか?」
「変わった出来事?」
「…あの…たとえば…いきなり大佐が仕事をバリバリし始めたとか…」
「大佐がまじめになったら、とてもうれしいことだけど、それはまず無いわね。」
当たり前だよ、あの無能が有能になるはず無い!
「…なんでもいいんです。」
「変わったことといったら、最近大佐がよく誰かと電話してるのを見かけるのよね。」
「それって、またヒューズ中佐から掛かってきてるんじゃないの?」
「私もそう思って、この前言ってみたの。」
「大佐…」
「どうかしたかね中尉?」
「また、自慢話の電話ですか…」
「違う、今回はヒューズではないが。」
「では、このごろどこに電話を掛けてるんですか?」
「ふふっ、それは秘密だ、ちょっと内緒なことでね。」
一体だれやねん。
「別に隠すのは良いんですが、外線に電話するのは極力避けてください。」
「あの大佐が熱心に電話をしてるのよね。」
「一体誰に掛けてるんだろう?」
「どうせまた、女の人に掛けてんじゃねぇの。」
だろうね…あの大佐だし。
「あの熱心さが仕事にも向いてくれたらいいいのに。」
それは言える。
「気になるわね…」
「話はこれだけれども、ごめんなさいねあまり教えられなくって。」
「え…こ…これで十分です…こっちこそいきなり言って迷惑だったんじゃないですか?」
「大丈夫よ、今日はこれといって大変な仕事は無かったから。」
三人は部屋を出た。
「それじゃあ、私はこれからちょっと頼まれてた書類を届けに言ってくるけど、あなた達はこの後どうするの?」
「えっと…あと一人聞いてみようかなっと…」
「そう、それじゃああまり無茶はしないようにね。」
「あ…はい…」
軽くお辞儀して、ホークアイ注意は部屋に入っていった。
「次は誰に聞くの?」
「…ハボック少尉にでも聞くか。」
「ふ〜ん、そういえば大佐の電話って誰に掛けてたんだろうね。」
「さあな、あの大佐が熱心に掛けてたってことが不思議だな。」
次の話は一体どんなことが聞けるだろうか?
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